アメリカでDINKS…子なし夫婦の税金対策

アメリカのタックスリターン(確定申告)、DINKs=Double Income No Kidsは一般的にあまり税金の優遇が受けられず、子なし共働きの夫婦にはなかなかに厳しいです。

もう少し具体的に言うと、私たちのような普通のサラリーマン共働き子なし夫婦は、Itemized deduction(項目別控除)がうまく使えないので、固定資産税などでの優遇は期待できず。

ということで、毎年普通にStandard deduction(標準控除)でタックスリターンしています。

(アメリカのタックスリターンでは標準控除か項目別控除のどちらか高い方を選択することができる。)

とりあえず2017年分から、トランプ政権下でStandard deductionの控除額が増えたので、その分減税されましたが、そのほか、今のところ実践している節税対策は以下の通りです。

同じくDINKsの方へ、少しでも参考になればと思い、綴ります。(また、このほかで実践されている節税対策がありましたら、是非教えてほしいです!)

王道の401kで節税…二人とも満額拠出

アメリカの確定拠出型年金である401k。

401kへの拠出は、Pre-tax deductionとなるため、端的に言えば401k口座への拠出分は、「もともとなかったもの」として計上されます。

なので、例えば年収が10万ドルだとして、2018年の401k入金限度額が18,500ドル…ということで、満額拠出した場合、Taxの計算をするときに使われる年収(額面)は、10万ドルから18,500を引いた金額=81,500ドルとなります。

夫婦で一緒に確定申告する場合、1人1人に18,500ドル分の枠があるので、夫婦で37,000ドル分401k口座へ拠出することができます。

結構大きい金額ですよね…、37,000ドル分収入がなかったことになり、その分税金も安くなる…とのことなので。

なので、一番最初に考える子なしの節税対策としては、401k口座への満額拠出です。

Company Matchがある場合は、気を付けて!

Company Matchをもらっている場合、401kの限度額に達した時点で、Company Matchがもらえなくなってしまいます。

なので、年初めの方に一気に拠出するのではなく、年間通してフラットに(一定率で)拠出していかないとCompany Matchが満額もらえなくなるので、注意が必要です。

例えば月収が10,000ドルで、現実的にはあり得ないですが、80%ずつ2か月ちょっとで限度額の18,500ドルを満たすと、その時点でCompany Matchが打ち切られます。(この場合、3か月目で限度額に達するので、4か月目以降のCompany Matchは受け取れなくなる)

なので、10,000ドルの月収があり、余裕資金も十分だからと言って、すぐ年初めに限度額を埋めるのではなく、15%ほどのContributionで、1年を通して満額に達するように拠出していく方がいいのです。

保険の見直し:HSAに加入できる保険に夫婦で加入

HSAとはHealth Savings Accountの略で、医療費専用の銀行口座です。

病気はいつなるかわからないから、そのための保険…というのは重々承知ですが、今のところ私たちはHSAに加入できるHigh Deductible Health Plan(HDHP)に夫婦で入っています。

HDHPとは、医療保険の種類なのですが、医療機関にかかった際、HDHPじゃない保険に比べ、自分たちが払う医療費の持ち出し分が少しだけ多い保険のことを言います。

Healthcare.govのウェブサイトによると、だいたい医療費の持ち出しが年間個人で1350ドル、世帯当たり2700ドル以上のプランがHDHPに分類されるようですが、保険のプランごとにいろいろと条件が異なるので、確認が必要です。

少し話がそれましたが、HDHP加入の何がいいかというと、HSAが持てる…というところ。(逆に自分の持ち出し分が低い保険プランに加入している場合は、HSAが持てない。)

そして、401kへの拠出金同様、HSAへ拠出した分の金額も所得税を計算するときには計上されないので、その分節税できます。

今のところ、とてもありがたいことに夫婦ともに健康で、病院には本当にごくまれにしかかかりません。

なので、自分の持ち出し限度が低い保険プランに入るより、一般的にプレミアム(保険料)が安いHDHPに入って、HSAに積み立て(節税)&資産運用した方が、総合的にお得になる可能性が高い…との判断です。

ちなみに、HSAにも限度額があり、2018年現在では個人で3450ドル、家族(世帯)だと6900ドルまでの拠出が可能です。

HSAのお金を使わなかったとしても、老後資金として使える

HSAは文字通り、HealthのためのSavingなので、医療費以外に使おうとすると、ペナルティ(罰金)を払わなければなりません。

がしかし、65歳以上になるとペナルティなしで引き出し可能になり、医療費以外にも使えるようになるのです。

ということで、仮に医療費として使わなかったとしても、無駄になることは無いので、元気なうちに限度額いっぱいいっぱいまで拠出して、非課税で運用することで、さらなる節税ができるのです。

ちなみに、似たような医療費用の口座で、Health FSAというものがあるのですが(医療用のFlexible Savings Account)こちらは毎年500ドル分までしかRoll Over(次の年に持ち越し)できないので、医療費としての支出が思ったより少なくて、年末に500ドル以上残っている場合は、無駄になってしまうので、注意が必要です。

会社もHSAへ拠出してくれる?

会社でHSAへのMatching拠出をしてくれるところもあります。(401kのようなCompany MatchingがHSAにもある場合が…。ただ会社ごとに違うので要確認ですが。)

ちなみに、私の会社はそもそもHSAが持てるHDHPはオファーしていないけど、夫の会社はHDHPか従来のような自分の医療費持ち出し額が少なく済む保険かを選べる上に、HDHPに加入した場合にはHSAへのCompany Matchingがあるのです。

Company Matchingの金額は月100ドルほどまでですが、それでもHSAが持てるHDHPに加入している限りもらえる「Free Money」なので、もらわない手はありません。

今のところ、本当にありがたいことに、あまり病院のお世話になるような状況にないので、私たちは迷わずHDHP+HSA+Company matching(100ドル/月)の組み合わせを使っています。

学費として使う

IRSが公開しているリストに掲載されている学校でクラスをとると、その授業料分、所得控除となります。

一応この学費分の控除にも限度額があり、2018年時点では確か4000ドルほどのはず。

ということで、税金を払うくらいなら、教育費として使って、将来の時給が少しでも上がるような学位をとったり、サーティフィケートをとったりなどなどをしたほうが良いよね…ということで、私たちは近所のコミュニティカレッジで言語のクラスをとったりしています。

Roth IRAを利用

Roth IRAはIndividual Retirement Account…その名の通りIndividual(個人)で老後資金の準備ができる口座です。

IRAについてはもう少し詳しく、こちらの記事で書いています▼▼

アメリカの年金:401k、Roth/Traditional IRA、それぞれいくら積み立てる?

私たちは401k同様、できる限りRoth IRAのほうも限度額いっぱいまで入金して、節税に励んでいます。

一応、IRAへ入金するお金は課税されたあとのお金ですが、Roth IRAのいいところは、非課税で運用でき、リタイア後に引き出す際も非課税となるところです。(401kを老後に引き出す場合には、所得税がかかる)

また、Roth IRAに入っているお金は、元本のみ、いつでも引き出すことができるので、急に資金が必要になった時なども安心。

緊急時の蓄えとしての機能も持っている優れものの口座だと思っています。

IRAの所得制限に引っかかりそうだったら…

ひとつ残念なのは、IRAには所得制限があり、高所得世帯に対しては段階的に限度額を引き下げ、最終的にある一定以上の所得があるとIRAへの入金はできなくなります。

そして、所得制限に引っかかりつつもIRAへ入金してしまった場合には、ペナルティ(罰金)も科せられるので注意が必要です。

明らかに入金ができないほどの所得があれば別ですが、ギリギリだなぁ…といった場合、その年の所得額が確定するまで待ってから、後追いでIRAへの入金もできます。

例えば、2017年分のタックスリターンの締め切りは4月半ばになりますが、2017年分の所得額が確定した後、2018年に入ってからも、2017年分のIRAの入金ができます。

なので、所得制限に引っかかりそうだな…と思ったら、とりあえずその年の所得額が確定するまで待ってみて、所得に応じたIRAの限度額を確認し、タックスリターンの締め切り前までにその限度額までのIRA入金を済ませると、確実にペナルティを避けられるかと思います。

IRAの所得制限に引っかかるようになったら、Non-deductible IRAに入金して、Roth IRAにRoll overする…という裏技もあるようですが、私たちにはまだまだ関係なさそうな話なので、リサーチ不足。

今後収入が増え、所得制限に引っかかるような日がきたら、またリサーチして記事にしたいと思います。(そんな日が来るといいですが…。)

アメリカDINKSの節税対策まとめ

子供がいない世帯だと、色々な税金の優遇が受けられず、全然うまみがありません。

が、年収が上がるにつれ、納める税金の額も多くなるので、数千ドル〜の控除でもかなりの節税効果を得られる場合もあります。

ということで、基本は

  1. 401k満額拠出!
  2. HDHP加入でHSAが持てるなら満額拠出!
  3. 学費として計上して所得控除を受けつつ、将来年収があがるように勉学に励む!
  4. IRAも満額利用する!

こんな感じです。

HSAと401k口座内で選べる金融商品は手数料がバカ高い場合もあるので、そこも注意しましょう…せっかく節税して政府に納める税金を減らしても、金融機関に高い手数料を払っていたら節税効果が薄れてしまうので。

最後に…今回のトランプ政権誕生でもそうですが、税制はトップが変わるとガラッと変わったりもしますので、そこも注意です。

今後もしっかり勉強して、払わなくてもよい税金は、なるべく払わなくて済むようにしていきたいです。

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