アメリカには、生活保護やら年金やら何やらをひっくるめて、Social Securityというものが存在しているけど、それとは別に401kやIRAといった老後資金を税制の優遇を受けながら、有利に貯められるという制度があります。
よく言葉としては聞く「401k」や「IRA」について、いくらずつ入れるのか悩んでいた時に調べたことについて、備忘録的にまとめてみました。
目次
401kへの配分…会社のマッチ額までは基本!
アメリカで会社勤めをしていると、Benefitの中に401kのMatchが含まれるかと思います。
会社からの拠出がある場合は、そのマッチ額を全額もらうために、加入するのがベスト。
よくあるのは、
- 最初の5%までは全額会社からも拠出
- 最初の6%までは半額会社からも拠出
最初の例は実質5%、2番目の例は実質3%ですが、どちらも何もしなくても入ってくるので、マッチング額までは積み立てするようにして、このFree Moneyは受け取るのがベスト。
401kにIRSの限度額まで積み立てるのか
2018年、IRS限度額は一人当たり18,500ドルまで。
共働き夫婦だと、単純計算で2倍の37,000ドルまで積み立てられるけど、気を付けないといけないのは、401kプラン内の選択肢と運用手数料。
401k口座だと取引できない金融商品もあるので、もし401k口座で取引できる商品の選択肢があまりにも少ないようだと、限度額いっぱいいっぱいまで運用するメリットはあまりないかもです。
そしてなりより、手数料の高い金融商品しかない場合なども、せっかく401k口座への積み立てで税制面で優遇を受けても、手数料がたくさんかかる商品が多い場合は魅力半減です。
そんなときにどうすればいいか…ということで次に考えるのがIRA。
IRAとは
Individual Retirement Arrangementsの略ですが、401kが雇用主から提供される老後資金準備プログラムなのに対し、IRAは個人で持つことができる老後資金準備口座です。
IRAには種類がいろいろあって、それぞれ特徴があります。
ちなみに限度額はIRA口座すべて合わせて5,500ドルまで(年齢により6,500ドルの場合も。)。
主に検討すべきはRoth IRAとTraditional IRA
あまり難しい話はひとまず置いておいて…一会社員である私のそれぞれのIRAに対する検討項目をまとめてみました。
詳しい違いなどなどは、IRSのホームページやほかの方のブログ(プロの方!)など参考にしてみてください。
Roth IRA
- 今のTax Bracket<将来のTax Bracketの場合に有利
- 非課税になるのは?=Roth IRA口座からの引き出し
- 世帯収入によって積み立て可能額に制限あり。そして制限以上の積み立て分にはペナルティが課せられることも(高収入過ぎると加入不可)
- やむを得ない事情により早く引き出すことになった際のペナルティが軽め(学費などに充てる場合を除く)
Traditional IRA
- 将来のTax Bracket<今のTax Bracketの場合に有利
- 非課税になるのは?=Traditional IRAへの積み立て金額(所得控除)
- 加入に関して収入の制限はないが、収入により受けれるTax Benefit(所得控除)に差が出る。
- やむを得ない事情により早く引き出すことになった際のペナルティが重め(学費などに充てる場合を除く)
ざっくりとこんな感じ。
私たちの場合は…単純に今の方が、リタイア時よりも収入が多そうなので、Traditional IRAに積み立てておいた方がよさそうです。(将来税率がどんどん上がってしまい、今より税率が高くなる…という可能性も無きにしも非ずですが…。)
ちなみに、年収制限で引っかかってRoth IRAが無理な場合は、Non-deductible IRAという種類のIRAもあります。
私には関係なかったので、詳しく調べてないですが、なにやら…積み立て時に所得控除が無く、引き出し時にも収入として課税されますが、運用益や利子は引き出し時のTax Bracketで課税…ということで運用額に対しての課税を先延ばしにできる口座のようです。
ちなみに、Non-deductible IRAで積み立てて、Roth IRAにコンバートする方法もあるようです。
どんな風に401kとIRAを組み合わせる?
IRAのほうが運用の選択肢が多いと聞くので、もし401kよりも手数料が低く魅力的な金融商品が選べるようなら、IRAのマックスまで積み立てようと思います。
そして、まだ余剰資金がある…もしくは、Tax Bracketが一つ下げられそうだ!となった場合は、401kの限度額内で追加で積み立てしていこうかと思います。
コメントを残す