先日、初めてアメリカでアンバーアラートなるものを受信しました。
アンバーアラートとは、通信会社やテレビ局・ラジオ局などのメディアなどへ、一斉送信されるアラート(警告)のことで、未成年者の誘拐事件や行方不明事件の早期解決のため、誘拐犯や事件にかかわっている人や車の特徴などの情報を共有する警告のことです。
こういった警告系のメッセージには、自然災害などをお知らせするものなどもありますが、(日本の地震速報の機能に似ています)「アンバーアラート」とは、一般的に未成年者の誘拐・行方不明事件についた警告なのです。
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アンバーアラート!一斉に鳴り出す携帯電話
日本の地震速報と同じく、アンバーアラートも、自分だけでなく、ほかの人も同時に受信するので、オフィスやデパート、スーパーなど人が集まっているところにいる時にアンバーアラートを受信すると、みんなのスマホも一斉に鳴り出します。
私も今回初めて受信したので、自分のを含め、周りの人のスマホも一斉に鳴り出した時は驚きましたが、アンバーアラートについて、一緒にいたアメリカ人の方から、いろいろな話を聞く良い機会となりました。
このアラート、当初の目的は、受信時にもしも車に乗っていたら…街中や高速道路を移動中だったら…ちょっと気を付けて周りを見渡してみて…!そして、何か気になることがあれば通報して!というお知らせとのことです。
また、たとえオフィスやお店などの屋内にいたとしても、用事を済ませて駐車場に止めてある車に向かう際、少し気を付けて周りを見渡して、何か手がかりになりそうなことがあれば、通報してくださいとのこと。
日本でも、凶悪事件などが発生した場合は、緊急速報として、テレビ画面の上部で逃走中の犯人や逃走車の特徴など、表示したり…ありますよね。
それと同じものですが、アンバーアラートの場合は、テレビやラジオなどのメディアだけでなく、各々のスマホにもその情報が届けられるのです。
アンバーアラートの名前の由来
ところで、なんで「アンバー」アラートなのかというと、昔起きた誘拐事件の被害者の子供の名前からとったそうです。
そのアンバーの誘拐事件が起きた当時は、アンバーアラートのような、情報伝達インフラが発達していなくて、情報共有がもっと迅速にされていれば、被害者は殺されずに済んだかもしれない…といったケースだったそうです。
なので、その教訓を忘れないためにも、その事件の被害者の名前をとって、「アンバーアラート」としたようです。
他の州に行くと、ほかの誘拐事件の被害者の名前が使われていたりもしますが(ジョージア州ではLevi’s Callと呼ばれていたり、ハワイ州ではMaile Amber Alertと、名前が足されていたり…とするようです)ミシガンでは「アンバーアラート」とそのまま使っています。
私の住んでいる地域では、あまり行方不明事件の話を聞きませんが、アメリカは地域によっては誘拐事件などがたくさん起こっていたりするようなのですが、国土も広いし、人の目がほとんどない地域も多いので、なかなか誘拐事件が起こっても、目撃者を探すのは難しいのかな…と、素人目ながら、思ってしまいます。
今回のアンバーアラートの対象になった被害者の方も、早期発見されることを願うばかりです。
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