※本記事は一般的な情報提供を目的としたものであり、税務・投資・法律に関する助言(アドバイス)ではありません。
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Empower(旧Personal Capital)を使い始めて数年。口座を全部つないで純資産をひと目で見られるのは快適ですが、使い続けていると必ず当たる困りごとが2つあります。
ひとつは、口座の横に赤や黄色のマークが付いて残高が止まること。そしてもうひとつは、連携した資産がある程度の額を超えたころに、アドバイザーから相談の案内が届き始めることです。
どちらも「壊れた」「勧誘された」と身構えるほどのものではなく、仕組みが分かれば数分で片付きます。2026年8月時点の公式サポートの案内と、我が家でやっている対応をここに整理しておきます。
赤いマークと黄色いマークは意味が違う
まず見分け方から。Empowerの口座一覧に出るアイコンは、色で「誰が直すべきか」が分かれています。
赤は「あなたの作業が要る」の印です。銀行側でパスワードを変えた、二段階認証のコード入力が必要、セキュリティ質問への回答待ち。そういう状態のときに付き、赤いアイコンをクリックすると画面の指示が出てきます。
黄色は「Empower側の同期エラー」であることが多く、公式サポートは「口座を削除せず、連携したままサポートに連絡してほしい」と案内しています。公式が「削除しないで」と言っている以上、黄色のときは触らないのがいいのかなと思います。
つまり、赤なら自分で直す、黄色なら待つかサポートへ。色を見た時点で、やることの半分は決まります。
赤いマークを自分で直す手順(Web版推奨)
スマホアプリでも操作はできますが、公式が「Web版で実施するのが確実」としているので、パソコンのブラウザで開くのがおすすめです。
- 銀行のサイトに直接ログインできるか確かめる
- ログインできたら、銀行側でいったんログアウト
- Empowerに戻り、エラーの出ている口座をクリック
- 口座名の横の鉛筆アイコン →「User ID and password」の右の「Edit」
- さきほどのID・パスワードをコピペして更新
これで直らない場合、公式は「エラー状態のまま残してサポートに連絡」としています。ここで粘らないのがコツです。
「金融機関のサイトを訪問してください」と出たとき
赤いマークの中でも、このメッセージは原因が銀行側にあります。新しい利用規約への同意、連絡先の確認、ペーパーレス明細への切り替え同意など、銀行のサイトに「未処理のお知らせ」が溜まっていると、Empowerがデータを取りに行けません。
対処は単純です。ブラウザのシークレットウィンドウで銀行に直接ログインし、出てくるポップアップを全部片付ける。それからEmpowerの該当口座で「Visit Site」→戻って「Continue」。これだけです。
残高は合っているのに取引だけ抜けている
この場合は「再連携」ではなく「再同期(Re-sync)」です。My Accountsパネルで口座を開き、口座詳細ページ右上、日付セレクタの横にある円形のアイコンをクリック。1回実行すると1週間はボタンがグレーアウトして押せなくなるので、連打はできません。
口座そのものが一覧から消えた
公式の「Missing an account? Try this first.」の手順はこうです。My Accountsパネルの「+」から、その銀行を新規追加するつもりでもう一度ログイン情報を入れる。二重登録になりそうで怖いのですが、既存の接続が再同期される仕組みだそうです。それでも出てこなければ、銀行名・口座種別・口座番号の下4桁を添えてサポートへ。
黄色のときは「待つ」が正解、でも状況は確認できる
Empower側の同期エラーは、公式サポートの「Known Issues」ページに金融機関別の障害情報として載ります。2026年8月時点で並んでいるのは「PennyMac Accounts Failing to Update(2026年4月22日)」「Empower Retirement(2026年2月17日更新)」など。中身はどれも似ていて、「aggregationチームが調査中、解決時期は未定、口座は連携したままに」という定型の案内です。
自分の銀行がここに載っていれば、こちらでできることはありません。載っていなければ、Web版のHelpアイコン →「Get in Touch」からチケットを送ります。
ここで正直に書いておくと、無料ユーザー向けの電話サポートはありません。公式FAQに「電話での技術サポートは現在提供していない」と明記されています。電話窓口があるのは、有料の運用サービスを契約している顧客だけ。返信までの時間も「案件により変動」としか書かれていないので、急ぎの残高確認は銀行アプリを直接見る、と割り切るしかありません。
もうひとつ、対応する銀行で進んでいるのが「OAuth連携への移行」に伴う再認証です。対応した銀行では、Empowerの画面ではなく銀行自身のログイン画面で認証する方式に変わり、既存の口座に「更新が必要」と出ます。履歴データは保持されるので、案内どおりに再ログインすれば終わりです。
アドバイザーからの電話・メールはどう断る?
ここからは、もうひとつの「困りごと」です。先にお伝えしておきますが、この電話、私も受けましたが、実体験として、けっこう押しが強かったというのがあります。
Empowerの無料ダッシュボードは、有料の資産運用サービス(Empower Personal Strategy)の入口でもあります。利用規約にも、登録によって「販促・マーケティング目的の電話やSMSを受けることに同意する」と書かれています。連携した投資資産が一定額を超えると、アドバイザーから無料相談の案内が来る、というのはそういう仕組みです。
どのくらいの額で連絡が始まるかは、公式には公表されていません。ユーザーの報告では「投資口座で10万ドルを超えたあたり」という声が多いのですが、あくまで報告ベースなので目安として読んでください。私の聞く範囲ではタイミングとしてはやはりマチマチで、個々の場合でだいぶ違いました。
断っても無料ツールはそのまま使える
いちばん大事な点はここで、断ってもダッシュボードの機能は何も減りません。ペナルティもデータ消失もなく、無料のまま使い続けられます。うちの断り方は毎回同じで、「当面サインアップするつもりはないので、しばらく電話は控えてもらえますか」。これを言うと一度は引いてくれますが、時間がたつとまたかかってくるので、同じ文句を繰り返すだけです。それで問題なくツールは使えています。
無料相談そのものは、参加した人の体験記によると45分×2回で、1回目がヒアリング、2回目がポートフォリオ分析と提案という流れです。有料サービスの手数料は、運用額100万ドルまでが年0.89%で、最低預入額は10万ドル(2026年5月時点のNerdWalletの整理)。手数料の水準を知ったうえで「聞くだけ聞いてみる」のも、断るのも、どちらも自由です。たまに6ヶ月運用手数料無料のプロモーションなどもやっています。
連絡を止めたいときの3つの方法
- 電話で伝える:一度出て「当面は考えていないので、しばらく連絡は不要です」と言う。うちはこれの繰り返し。ユーザー報告でも、はっきり断ると大幅に減ったという声が多数
- SMSは返信で止める:販促SMSに「STOP」と返信(規約に明記)
- 電話を止める:規約に記載の 855-823-3040 に連絡して販促電話の停止を依頼
なお、右上の名前 → Settings →「Email Subscriptions」でメール配信は減らせます。ただしサービス関連の通知とサポートからの返信は解除対象外。設定画面に「連絡不要」のトグルがあるかは、公式ヘルプに記載が見当たりませんでした。
日本人の感覚だと「無料で使わせてもらっているのに断って大丈夫?」と気にしてしまいがちですが、Empower側にとっては無料ユーザーが増えること自体がビジネスの前提です。遠慮はいりません。
2026年時点で知っておきたい登録条件
最後に、これから使う方向けの補足を2つ。
連携できるのは米国の金融機関(ドル建て口座)のみです。日本の銀行口座や証券口座は自動連携できず、「Manual Account」として残高を手入力する形になります。海外からのアクセス自体は可能。ただし登録には有効な米国の電話番号が必要です。本帰国後も使い続けたいなら、電話番号の扱いは事前に決めておいたほうがいいと思います。
名称は正式には「Empower Personal Dashboard(formerly Personal Capital)」。久しぶりにログインするときは、empower.com から「Personal Dashboard Outside of a Workplace Account」を選びます。会社の401kでEmpower Retirementを使っている方は入口が別なので、ここで迷いがちです。
口座連携が切れるのも、営業の電話が来るのも、無料の資産管理ツールを使う以上は避けられない「維持費」のようなもの。数年使ってきた実感として、手順さえ手元にあれば身構える必要はありません。まだ使っていない方は、Empowerの始め方とレビュー記事にまとめているので、そちらからどうぞ。
※本記事の手順・料金は2026年8月調査時点のものです。Empowerの画面や規約は変更されることがあるので、最新情報は公式サポートでご確認ください。







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