Global Entryとは、アメリカの入国審査の時に、あまり時間がかからなくなる画期的な制度。
過去に犯罪歴や、入国審査で引っかかった履歴、あとは税関申告漏れなどの履歴がない人は、「Trusted Travelers Programs」の一つであるGlobal Entryプログラムに申請することができます。
今のところは、日本国民というだけでは申請できないようですが、日本国民でアメリカの永住権を持っている方は申請資格があるようです。
目次
どんな人に便利な制度?
端的にいうと、事前に「この人は安全な人(低リスクな人)」と認定された人に限り、アメリカ国境での出入国審査が簡素化されるというものなので、アメリカからの国外旅行や出張の多い方にはとても便利な制度になっています。
Global Entry申請料
このプログラムの申請料は、2018年末時点で百ドルです。
100ドルの申請料を払い、Global Entryの許可が降りると、セキュリティチェックが簡素化されるTSA-Preというプログラムも付いてきます。(TSA preのみの申請も可能)
また、アメリカンエクスプレスのプラチナカードを持っていると、プログラムの申請料がキャッシュバックされるので、実質無料で申請することができます。
私たちは今回その制度を使い、夫婦揃ってGlobal Entryを取得しました。
Global Entry申請の流れ
申請の流れは以下の通りです。
- Trusted Traveler Programsのアカウントを作る
- ログイン後個人情報を入力、100ドルの申請料を払う
- Conditional Approval(条件付き承認)をもらう
- オンラインで面接の予約
- 面接を受ける
- 面接合格後、グローバルエントリーのカードが届く
こんな感じです。
ちなみに、3番の条件付き承認が下りても、メールや電話など、何も連絡がないので、100ドルの申請料を払ったあとは、定期的に自分のアカウントにログインして、審査状況をいちいち確認しなければなりませんでした。
ちなみに私の場合は、申請料の払い込みが終わってから、条件承認が降りるまでは、5週間くらいかかりました。
申請に必要なものは?
基本的には、アメリカの永住権を持っている(もしくはアメリカ国籍)方だったら、パスポート(&永住権)があれば申請できるのですが、申請するにあたり、バックグラウンドチェックが入るので、過去に住んでいた場所の住所(5年分)が必要だったり、色々と情報を集めないといけませんでした。
が、申請にあたり、あれがなくて困った…なんてことはなかったです。
面接で聞かれたこと
人それぞれ違うかと思いますが、私はとても早口で以下の項目を聞かれました。
- 名前
- 住所
- メールアドレス
- 電話番号
- 雇用主
- 過去5年間の渡航歴のある国への渡航目的
- なぜGlobal Entryが欲しいのか
確かこんな感じで面接は10分ほどで終わりました。
面接の最後には、「承認が下りましたので、2週間後くらいにカードが手元に届きます」との説明があり、面接は終了。
承認が下りないかもしれない人…
一応海外のまとめサイトなどで確認してみました。
以下当たり前な項目が多いですが、載せておきます。
- 今までに出入国審査で問題があった人(ビザなど)
- 逮捕歴のある人
- 税関で引っかかったことがある人
- 農産物や制限のあるものを持ち込みしようとした人
- 事件に巻き込まれ、国の機関から調査対象とされている人(アメリカ国外含む)
- 危なそうな人
とりあえず、ふつうの生活をしてきた人なら心配することはないかと思います。
面接はやっぱり空港の方がいいかも
第一段階である書類審査(というかオンラインで入力した情報をもとにした審査)のあと、晴れて条件付き承認が下り、面接に進むことになりますが、面接は空港や港などの出入国管理局で受けることになります。
ちなみに、私の夫はデトロイトの空港で受け、私はデトロイト市のカナダとの国境(Enrollment Center)で受けました。
デトロイトのEnrollment Centerで受ける際の注意点
国境警備されている場所なので、写真は1枚もないですが、ブログに来てくださった方で、Enrollment Centerで面接を受ける方もいらっしゃるかもしれないので、今回面接を受けにいった際のことを綴ります。
デトロイトエンロールメントセンターは、カナダに続く橋のたもとにあるのですが、そこにたどり着くまでに「No going back to the US」(これ以上先に行くと、アメリカには戻れません)という看板を通り過ぎなければいけませんでした。
その看板を見たとき、私は面接を受けにいったのでパスポートなど一式持っていたので何とかなるかと思いましたが、運転してくれていた夫は運転免許証くらいしか身分証明証がなかったので、少し焦りました。
それでも、面接のアポはあるし、エンロールメントセンターはその看板の先だと地図でもナビでも書いてあったので、若干の不安を感じながらも進んでいくと、「エンロールメントセンターはこちら」という矢印がみえました。
そこを目指して路地へ入っていくと、今度は金網のゲートが…そして、その前には複数の警察官がいました。
その警察官に面接予約の際に印刷しておいたものと、パスポート手渡し、面接の約束があることを伝えると、金網のゲートを開けて通してくれました。
その際に、道案内もしていただいたので、そのあとはスムーズに面接のある建物までたどり着くことができました。
でも、さすが国境…周辺には国境警備隊の他にも警察官が多く待機していて、当たり前ですがガチガチに警備されているので、特に身構える必要はなにもないのですが、ちょっと緊張しました。
面接の受付時にもらうピンクの紙切れはとても重要!
建物にたどり着けさえすれば、面接は質問に答えるだけなので、大丈夫かと思います。
そして最後にピンクの紙切れを渡され、面接は終了。
ただ、問題はEnrollment Center脱出時。
ここに入ってくるとき「この先に進むとアメリカに戻れません」なんて看板を通り過ぎて入ってきているので、このまま一旦カナダに行かないといけないのかと不安に思っていたのですが、ここで先ほどのピンクの紙切れの出番でした。
カナダへ続く橋の両端(カナダ側とアメリカ側)には、出入国審査のための高速道路の料金所のようなブースがあるのですが、そこでピンクの紙を渡すと、パスポートチェックや身分証明などしなくても、アメリカ側の高速道路へ直接戻れる通路を通してもらえるのです。
私の面接時も、私はパスポートなど一式持っていたので良かったですが、同行してくれた夫は免許証以外なかったので、ちょっと不安だったのですが、結果的に全く問題ありませんでした。
それよりも大切なのは、道がわからないからといって右往左往したり、無茶に逆走しようとしたり色々と通り抜けようとせず(←そんな人はいないかと思いますが…)、その場その場で警察官の指示に従うこと。
国境ということで、めちゃくちゃたくさん待機しています。パトカーも歩いている警官もいます。
そうすれば、ちゃんと目的を持って国境に来ているわけだし、悪いようにはなりませんので。
そんなこんなで、Global Entryの面接を終え、帰ってきたのでした。
カードはやっぱり2週間後に届いた!
面接の最後に言われた通り、実際カードは2週間後くらいに手元にとどきました。
これで無事私も「Trusted Traveler」(信頼できる旅行者?)として認定されたのでした。
ちなみにカードが届いた後は、オンライン上でアクティベーションが必要です。
Trusted Travelerプログラムのウェブサイトにアクセス、ログイン後、インストラクションに従って1分とかからずアクティベーションは完了です。
今後はアメリカ国内の空港でTSA-preのエクスプレスレーンが使えるようになるので、さらに旅が快適になりそうです。
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