アメリカには産休はある?
女性は特に気になるこの質問ですが、簡潔に答えると「アメリカにも産休はある。」となるのかと思います。
が…日本の産休のような待遇を期待すると、少しがっかりしてしまう内容かもしれません。
私もぼんやりと気になっているこのトピック…他人事ではないので、ちょっと調べてみました。
目次
アメリカにも産休はある!?日本とはなにが違う!?
アメリカにも「産休」はあります。
それは、国が定める法律(フェデラルロー)で、妊娠~出産などで一時的に休職しなくてはならなくても、12週間以内であれば、休職前のポジションと賃金を保証しなければならない…という法律。
なので、フェデラルローとしては、別にお給料に関して何も言及されておらず、基本的にアメリカの”産休”は無給のようです。
州によっては有給の産休がある場合も
原則、無給で12週間以内の産休が確保できるとのことですが、州によっては有給(産休中給与の一部支給)のところもある様子。
主にカリフォルニア州、ニュージャージー州、マサチューセッツ州、ロードアイランド州などですが、お住いの州によって産休に関する法律が違うので、各々調べてみてください。
ちなみに、私が住んでいるミシガンは…残念ながら州で決まった法律はありません。
なので、フェデラルローで定められている通り、原則12週間以内で無給ということになります。
そう考えると、日本は産休は”取りやすさ”は別として、制度としては整っているほうではないでしょうか。(大企業に限っての話かもしれませんが…)
会社によっては別途有給の産休制度を導入しているところも
これは最近のトレンド…とのことですが、女性の社会進出に伴って、制度もどんどん変化しているようです。
特に、IT系の大きい会社(MicrosoftやGoogleなどなど)では、独自の有給産休制度も導入され始めているとか。
これもやっぱりどのくらいの給与がどれくらいの期間保証されているか…などは会社によって違うようですが、そんな「産休中の給与を●●%保証します」という会社が増えてきている…とのこと。
“産休制度”はなくとも、保険がカバーしてくれる会社も?
更に、産休制度として確立されていない会社でも、保険が適用になり、保険料が下りる会社もあります。
まさに私の会社がそのような会社ですが、出産に伴い、しばらく会社に出てこれない状況が「Short-term Disability」(=短期の障害により就業不能)と捉えられ、その間の一部の給与が保険会社から給付されるというもの。
一労働者としては、会社がお給料の一部を保証してくれていようが、保険会社から所得補償が給付されようが、どちらも産休中にお金が入ってくる…という意味ではあまり違いはありません。
これまた保険のプランによるので、いちいち会社に確認したり、保険会社がくれるパンフレットの下の細かい字を読み込まないといけませんが、確認しておいて損はないかと思います。
アメリカの産休まとめ
アメリカの産休について今回調べてみてちょっと驚きました。
日本よりももっと良い制度の下、みんな働いているのかと思ったら、制度としては全然進んでいなくて…ちょっとびっくり。
しかも期間も12週間だなんて。
もっとびっくりしたのは、やはり「元のポジションと給与が保証されている」とはいえ、あまり仕事に穴をあけたくないから…といって、予定日の前日まで働く人がいたり、8週間~10週間ほどで仕事に復帰してきたり…という女性がとても多いということ。
まわりに聞いてみても、そんなの普通だよ~とのことでした。
ただ、アメリカ人の普段の働き方を見ていると、朝早くに出社して仕事して、3時過ぎには退社していく同僚もいたり、子供のお迎えだから…と早退しつつも、夜家で仕事する同僚が居たり…と、いろいろな働き方があるという意味では、産休制度があまり整っていなくても、夫婦や社会で協力しつつ子育てしやすい環境があるのかもしれません。
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