※本記事は個人の体験談・一般的な情報であり、医学的な助言(アドバイス)ではありません。症状や治療については必ず医師にご相談ください。
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アメリカで不妊治療を始めると、診察も書類も略語の嵐。「IVF? FET? beta?」と、最初は英語より略語に戸惑いました。この記事は、我が家が治療中に実際に出会った用語と、クリニックでそのまま使える英語フレーズをまとめた保存版です。通院前の予習や、診察中の「今なんて言った?」の確認にどうぞ。
探している単語がはっきりしている方は、下の一覧から飛んでください。治療は検査から始まります。用語も、検査まわりから並べました。
用語の一覧
| 英語 | 日本語 | いつ出てくるか |
|---|---|---|
| Period | 生理 | 周期の起点。予定はここから逆算される |
| Cycle Day(CD) | 生理◯日目 | 通院日の指定に毎回使われる |
| Ultrasound | 超音波検査(エコー) | 初期検査から刺激期間中まで |
| Endometrium | 子宮内膜 | 移植前に厚さを測る |
| Discharge | おりもの | 問診で状態を聞かれる |
| Ovary | 卵巣 | 初期検査とエコーで |
| Semen Analysis | 精液検査 | 男性側の初期検査 |
| Sperm | 精子 | 精液検査の結果説明で |
| Cervix | 子宮頸部 | 移植のときにここを通る |
| Thyroid | 甲状腺 | 初期の血液検査で |
| Implantation | 着床 | 移植後の説明で |
| SIS | 生理食塩水を入れて行うエコー検査 | 移植前の子宮の下見 |
| HSG | 卵管造影 | 初期検査。痛みに個人差あり |
| IVF | 体外受精 | 治療方針の相談で |
| ICSI | 顕微授精 | 受精方法の選択で |
| IUI | 人工授精 | 体外受精の前段階として |
| FET | 凍結胚移植 | 移植方法の選択で |
| Mini IVF | 低刺激の体外受精 | 費用や負担の相談で |
| AMH | 卵巣予備能の目安になるホルモン値 | 初期検査でほぼ必ず |
| FSH/LH/E2 | 周期のモニタリングで見るホルモン値 | 採血のたびに |
| PGT-A | 着床前胚染色体異数性検査 | 胚ができたあとの選択で |
| Beta | 妊娠判定の血液検査 | 移植後 |
| Follicle | 卵胞 | 刺激期間中のエコーで |
| Egg Retrieval | 採卵 | 手術当日 |
| Transfer | 移植 | 手術当日 |
| Blastocyst | 胚盤胞 | 培養結果の連絡で |
| Trigger | 排卵を促す最後の注射 | 採卵の直前 |
| Stim | 卵巣刺激 | 採卵周期のあいだずっと |
| RE | 生殖内分泌専門医 | 主治医の肩書き |
検査・診断でよく出る用語
治療の入口は検査です。ここの言葉が分からないと、最初の数回の診察がまるごと霧の中になります。
正直なところ、検査が多すぎないかと思ったこともありました。なかなか次に進まず、ヤキモキした時期もあります。ただ、お医者さんのほうも、いかに少ない回数の採卵や移植で結果を出すかを真剣に考えていました。下準備が大切だということなのだと思います。途中からは、体の状態を整えるための助走期間だと考えるようにしました。そう思うことで、あの時期を乗り切れました。
Period = 生理
周期の起点。クリニックの予定は、ほぼすべてここから逆算して組まれます。「生理が来たら電話してください」と言われるのは、この日を1日目として数え直すためです。
Cycle Day(CD)= 生理◯日目
「CD3に来てください」のように使われます。CD1は生理が本格的に始まった日。ただし前日の少量の出血を1日目に数えるかどうかは、クリニックによって指示が違います。最初に確認しておくと安心です。
Ultrasound = 超音波検査(エコー)
不妊治療で使うのは経腿エコー(transvaginal ultrasound)。刺激期間中は数日おきに受けることになります。
Endometrium = 子宮内膜
移植の前に、厚さをミリ単位で測ります。ただし会話に出てくるのは lining(ライニング)のほうが多いかもしれません。
Discharge = おりもの
問診で状態を聞かれる項目のひとつ。日本語だと少し言いにくい話題かもしれません。
Ovary = 卵巣
複数形は ovaries。エコーのときは左右まとめてこう呼ばれます。
Semen Analysis = 精液検査
男性側の初期検査。略して SA。
Sperm = 精子
評価の軸は3つ。数(count)、運動率(motility)、形(morphology)です。結果を説明されるときは、この3語がかならずセットで出てきます。
Cervix = 子宮頸部
移植のとき、カテーテルが通る場所。
Thyroid = 甲状腺
TSH という数値を測ります。初期の血液検査に入っていることが多い項目です。
Implantation = 着床
移植後の説明で出てくる語。
SIS = 子宮内に生理食塩水を入れて行うエコー検査
Saline Infusion Sonohysterography の略です。子宮の中に生理食塩水を入れ、腔の形やポリープの有無を超音波で確かめます。移植前の下見、と考えると近いです。
HSG(Hysterosalpingogram)= 卵管造影
子宮と卵管に造影剤を流し、卵管が詰まっていないかをX線で確かめる検査です。
ここは体験として書いておきます。私は、とても痛かったです。終わったあとも痛みが続くようなら飲んでくださいと、痛み止めまで処方されました。その日は仕事に戻るつもりでいたのですが、結局、一日中つらいまま。
痛くなかったという人もいるそうです。感じ方に幅のある検査なのだと思います。ただ、少しでも心配な方は、検査の日に有給を取っておくことも考えてみてください。私はそうすればよかった、とあとから思いました。
治療法の用語
IVF(In Vitro Fertilization)= 体外受精
採卵した卵子と精子をシャーレ上で受精させる方法。
ICSI(Intracytoplasmic Sperm Injection)= 顕微授精
「イクシー」と読みます。1つの精子を卵子に直接注入する方法で、アメリカのクリニックではIVFとセットで勧められることも多いです。
IUI(Intrauterine Insemination)= 人工授精
体外受精の前段階として選択されることが多い治療。
FET(Frozen Embryo Transfer)= 凍結胚移植
凍結しておいた胚盤胞を移植すること。「フレッシュ移植(fresh transfer)」との対比で使われます。
Mini IVF = 低刺激の体外受精
薬と通院を減らす分、費用が抑えられる選択肢(適応は医師の判断)。
検査・数値の用語
AMH(Anti-Müllerian Hormone)= 卵巣予備能の目安になるホルモン値
初期検査でほぼ必ず測ります。
FSH/LH/E2(Estradiol)= 周期のモニタリングで頻出するホルモン値
採血のたびにポータルに数字が届きます。
PGT-A = 着床前胚染色体異数性検査
胚盤胞の染色体を調べる検査で、以前はPGSと呼ばれていました。
Beta(ベータ)= 移植後の妊娠判定血液検査
hCG値の測定のこと。「beta day」といえば判定日。
Follicle = 卵胞
「How many follicles?(卵胞いくつ?)」は刺激期間中の合言葉です。
処置・その他の用語
Egg Retrieval = 採卵
「retrieval」だけで通じます。日帰り・麻酔ありが一般的。
(Embryo) Transfer = 移植
Blastocyst = 胚盤胞
略して「blast」と言われることも。
Trigger(Shot)= 排卵を促す最後の注射
「トリガー」のタイミングは時間厳守です。
Stim(Stimulation)= 卵巣刺激
「stim day 5」のように日数で数えます。
RE(Reproductive Endocrinologist)= 生殖内分泌専門医
不妊治療クリニックの主治医のこと。普段の婦人科医はOB-GYN。
クリニックでそのまま使える英語フレーズ
予約・問い合わせ
- 「I’d like to schedule a consultation for fertility treatment.」(不妊治療の初診相談を予約したいです)
- 「Do you accept my insurance? My provider is 〇〇.」(私の保険は使えますか?)
- 「How long is the wait for a new patient appointment?」(新患の予約はどれくらい待ちますか?)
診察・治療中
- 「Could you explain what this number means?」(この数値の意味を教えてください)
- 「What are the next steps if this cycle doesn’t work?」(今回うまくいかなかった場合の次のステップは?)
- 「Could you write that down for me?」(今の説明を書いてもらえますか?)— 略語が多い説明はメモをお願いするのが確実です
費用・保険の確認
- 「Does my plan cover infertility diagnosis, treatment, or medications?」(診断・治療・薬のどこまで保険が効きますか?)— この3つを分けて聞くのがポイント
- 「Can I get an itemized estimate for the IVF package?」(パッケージの内訳見積もりをもらえますか?)
- 「Is anesthesia included in the package?」(麻酔代はパッケージに含まれますか?)
英語で聞き返すのは勇気がいりますが、不妊治療は数値と手順の正確な理解が大切な治療です。「Could you say that again slowly?」は何度使ってもいいフレーズ。不妊治療、ただでさえメンタルボロボロなのに、異国の地で色々わからずにどんどん治療が進んでしまうのはとてもストレスになるかと思います。遠慮せずに聞き返して納得いくまで説明していただくのが、そのサイクルでどのような結果となっても、後悔を減らすことにつながると思います。
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