アメリカでは2017年6月2日公開のワンダーウーマン!(日本での公開は2017年8月25日)
公開前からかなり話題になっていたので、公開直後に観に行ってみました。
(公式サイト:ワンダーウーマン公式サイト)
目次
ワンダーウーマンのあらすじ
アマゾンの王女様(Amazon Princess)「ダイアナ」は、小さな女性しかいない島で、のどかな生活を送っていたのですが、ある日、その島の近く(海上)に飛行機が墜落してきます。
墜落機のパイロットはコックピットから抜け出せず、そのまま海の中へと沈んでいくのですが、それを島から見ていた彼女はとっさにパイロットを助けるのです。
ちなみにパイロットは男性…。
女性しかいない島で生まれ育ったダイアナは、そのとき初めて男性を見ます。
そしてその男性から、外の世界では第一次世界大戦の真っ只中だと聞かされるのですが、彼女はその戦争を終わらせ、平和を世界に取り戻そうと、島を旅立ちます。
かなりざっくりとしたあらすじですが、ネタバレなしの大まかなストーリーはこんな感じです。
注目ポイント
アメリカではとても人気のあるDCコミックがベースになった、今ではおなじみのスーパーヒーロー系映画の一つなのですが、なんといっても今回は主人公が女性!
今までもSuperwoman(スーパーウーマン)など、女性が主人公になったスーパーヒーロー系の映画もありましたが、今度のワンダーウーマンほど話題になったスーパーヒロイン映画はありませんでした。
ちなみに、プレビュー期間から公開初日の金曜日までで、3900万ドル(45億円くらい)の興行収入があったそうです。
そんな映画の注目ポイントとしては…
とにかく女優さんがきれい
主演女優のガル・ガドット…イスラエルの女優さんだそうですが、ほんとにきれいな方で…アメリカでも男性からの支持はもちろん、女性からの支持も高いそうです。
映画の内容はともかく、このきれいなヒロインの戦闘シーンだけでも、映画を観る価値がある!という人まで現れる始末…。
女性に大人気なスーパーヒロイン
前述ですが、スーパーヒロイン映画は過去にもいくつかありましたが、どれもそこまで話題になることはありませんでした。
この映画のストーリーをぎゅっと凝縮すると、特別な力があると知らずに育った女性が、恋をしたりしながら、スーパーヒロインとして成長・覚醒していく過程の物語ですが、彼女の生き様は、多くの女性からの支持を得ました。
個人的に共感できるかできないかは別として、この映画の随所に、ダイアナの「男性に全く頼らない(超人的な)強さ」や「男性に対する優位性」に加え、ダイアナの「圧倒的な美しさ」が描かれているのですが、多くの女性は、そこに自分がなりたい「(男性に頼らない)強くて美しい」自分のの理想像を重ね合わせることができたため、多くの女性の支持を受けたのだと思います。
アクションシーンが良い!
スーパーヒーロー系の映画なので、戦闘シーンも多く、アクションシーンも見どころの一つとなっています。
ワンダーウーマンで感じたのは、最初の女性だけの島での戦闘訓練シーンも含めて、女性のアクションシーンにとても力が入っているということ。
スローモーションも駆使して、力任せになりがちな男性の戦闘シーンとは一味違う、女性らしくしなやかでありつつも、かなり臨場感あふれるアクションシーンになっています。
そこも、この映画の大きな魅力の一つ!
ちょっと気になったポイント
さて、注目ポイントについて書いてきましたが、反対にちょっと気になったポイントを挙げていこうかと思います。
まずは…
ストーリーがベタすぎる
はっきり言って、ストーリー展開がとてもベタすぎて、話自体はあまり面白くなかったです。
良い奴が悪い奴と戦うというストーリーは、スーパーヒーロー系の映画として王道といえば王道なので、好きな人はとても好きなのかもしれませんが、なんのひねりもない…というか。
最近のスーパーヒーロー系の映画は、どちらかというと、良い奴と良い奴がそれぞれの正義のために戦うという構図が多かったので(アイアンマン対キャプテンアメリカ、スーパーマン対バットマンなど)、今回のワンダーウーマンは従来型の善が悪と戦うというもの。
かなりベタだったので、個人的にはあまり面白くなかったです。
主演女優(ガル・ガドットさん)の英語のアクセント…
外国人の女優さんなので、どうしてもしょうがないですが、やはり英語にちょっとアクセントというか訛りがあり、セリフがすんなり入ってこない場面もありました。
特に、ほかのアメリカ人の女優さんとの言い合いをするシーンなどは、たどたどしいとまではいかないまでも、アクセントがやはり「外国人」なので、ちょっと違和感あったりしました。
エンドクレジット後に、次の映画へのティーザーがない!
ほかのスーパーヒーロー系(マーベルやDCコミック)の映画には、映画の本編が終わって、エンドクレジットが出た後に、ショートムービーのような次の映画につながるような”ティーザームービー”(予告編)があるのですが、このワンダーウーマンにはありませんでした。
なので、映画の本編が終わった後は、すぐに席を立っても大丈夫です。
公開前からニュースで話題のワンダーウーマン
アメリカでは6月2日に一般公開された映画ワンダーウーマンですが、実は公開前から少し話題になっていました。(というか物議を醸していたというか…)
中でも、ワンダーウーマンの映画に関して、アメリカで大きくニュースとして取り上げられたことが2つあったのですが…
女性限定の限定プレミア上映会
1つ目は…ある映画のプレミア上映会の招待状に「no guys allowed!」(女性だけ!)という旨の文言があったということで、男性差別ではないか…という声が上がっていたこと。
確かに、映画を観た後では、観覧客が女性だけのほうが、反応がいいのはわからなくもないですが、「男女平等!」と、普段は女性の立場向上を声高らかに叫んでいる女性が多い昨今、「女性限定!」のプレミア上映会を設けるとは…結構な荒業です。
ニュースを見たときは、まぁ男性差別といわれてもしょうがないなぁ…と、率直に思いましたが…。
レバノンで上映禁止に…
2つ目は、この映画がレバノンで上映禁止になったというニュース。
なんでも、主演女優(ガル・ガドット)がイスラエルの女優さんということで、レバノン政府(ministry of economy and trade)が国内上映を禁じた…とのこと。(CNN)
理由は、この女優さんには、以前イスラエルの軍事関連の団体(country defense forces=国防軍)に所属していた経歴があるからだそうです。
イスラエルとレバノンは、軍事的に緊張関係にあり、国境では交戦が続いているという背景があるので、レバノン政府は元国防軍所属の方が主演女優を務めるこの映画を上映禁止にした…と。
レバノン国内ではこの映画がみたい…という声も多い中、他の映画でも(バットマン vs スーパーマン ジャスティスの誕生)でも、彼女が出てきたシーンがあった!ということで、そこのシーンの上映を自粛するように…との通達があったとも聞きます。
ただ、もしかしたらガル・ガドットさんが、イスラエルの国防軍にいたからこそ、すごく臨場感あふれるアクションシーンに仕上がったのかもしれません。
ワンダーウーマンを観て…率直な感想
全体的に、前評判の割には、そこまで楽しめなかったです。
ストーリーも単純なうえに、そこまで共感できる要素がなかったからかもしれません。
アメリカの映画評論サイト(Rotten Tomato他)で、なぜあんなにも高得点をたたき出したのか…甚だ疑問ですらあります。
もちろん、アクションシーンなどはよかったですが、各レビューサイトがワンダーウーマンに高得点をつけている背景には、女性が多く共感する強くて美しいヒロインムービーということで、あまり低評価は付けにくかったからなのでは…(女性軽視だ~とか批判されたくなかったから、全体的に高評価になっている…)との声も出ているくらいです。
一応、話題になっていたので観てみましたが、率直な感想としては、微妙だったかな…
とにかくアメリカでは女性人気がとても高いようなので、女性の方は共感できる部分が多いのかもしれません。
この記事は映画好きなジェイからの寄稿です。